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【イベントレポート】さがすたいる映画館2024|佐賀会場

こどもからお年寄りまで、障害の有無などに関わらずみんなで一緒に楽しむ「さがすたいる映画館」。

映画好きな方も様々な事情で映画館に行くのをためらっている方も、誰もが楽しめる映画上映会を通して、さがらしいやさしさのカタチを体験いただくとともに、みんなで楽しむ時間を共有しあうことを目的に11月16日・17日、「さがすたいる映画館2024」が佐賀商工ビルで開催しました。その時の様子についてお届けします。

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今回の映画上映では、子連れや障害のある方も安心して参加できるよう、多くのサポートを用意しました。

さがらしいやさしさにあふれた「さがすたいる映画館」に招待

初日、午前の部はドキュメンタリー「人生フルーツ」が上映され、約90名の参加者が楽しみました。映画の音声ガイドが用意され、視覚に障害がある方が物語を楽しめるよう、映画の情景や感情が丁寧に伝える工夫をしました。

サポートボランティアで安心の空間

また、会場内には「サポートボランティア」が配置し、会場内を歩く際の移動やサポートが必要な方を丁寧にサポート。参加者の一人は、「親切な対応のおかげで、安心して映画を楽しめました」と感謝の言葉を残していました。

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その他、医療的ケアが必要な来場者向けに専用の医療的ケアスペースが設置されていたことも、参加者に安心感を与えました。これに加えて、感覚過敏の方や子どもが静かに落ち着ける「カームダウンスペース」も用意され、周囲の刺激を抑えてリラックスできる環境が整備しました。

さらに、イベントでは手話通訳と要約筆記が行われ、聴覚障害のある参加者や情報を文字で確認したい参加者にとっても、安心して参加できる環境が整えました。

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11月16日の午後の部は、アニメ映画「すずめの戸締まり」の上映を実施。会場には90名もの参加者が訪れました。
親子連れの方には、スクリーン前の寝転がりスペースでは、小さなお子様もリラックスした状態で映画を鑑賞してもらいました。

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映画が始まると、美しい映像と迫力ある音楽により、観客は一気に物語の世界に引き込まれていきました。

活弁士が映画を盛り上げる!

11月17日、「さがすたいる映画館2024」は2日目を迎え、佐賀商工ビルに90名もの参加者が訪れました。上映した映画は、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」。会場は映画が始まる前から、ワクワクした空気で満ちあふれ、子どもたちの瞳には興奮の色が浮かんでいました。

この日の目玉は、活弁士・佐々木 亜希子氏によるリアルタイムの音声ガイド。観客が映像に見入る中、活弁士は登場人物の動きや背景を力強く、そしてコミカルに語り、観客の想像力を鮮やかに引き立てました。

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視覚に障害がある方だけでなく、全ての観客がこのガイドに魅了され、映画が一層楽しめる特別な体験となりました。

映画の上映後には、素晴らしい活弁で来場者を楽しませてくださった佐々木 亜希子氏に花束が贈呈され、イベント全体が温かい雰囲気に包まれ、参加者全員が特別な時間を共有することができました。

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参加者の声

イベントに参加した皆様から、多くの温かい声をいただきました。その一部をご紹介します。

「声だしOKなどの張り紙があって、ともていいなと思いました。 こどももすごしやすい環境で大人も安心しました。」

「初めて参加しましたが、子供もキッズスペースでのびのび見れてよかったです!音声ガイドよかったです。子供がこのような音声ガイド等が必要な人達がいる事を知るきっかけになって良かったです。」

「佐々木さんの活弁がすばらしく驚きました。こういった活動があると初めて知り、とても興味を持ちました。多くの人に映画を楽しむ喜びを知ってもらえるので、活弁士の方がもっともっと増えてほしいです。」

心地よい雰囲気が、多くの人の心に響いていた様子でした。

まとめ

「さがすたいる映画館2024」は、ただ映画を観るだけでなく、さがらしいやさしさや思いやりがあふれる特別な空間。こどもから大人までが楽しめる体験となり、笑顔でいっぱいの素晴らしい2日間となりました。