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【イベントレポート】さがすたいる万博体験会 ~佐賀とつながる、みんなで楽しむ万博~

■はじめに

2025年9月28日、佐賀市のアバンセホールにて「さがすたいる万博体験会」を開催しました。これは、令和7年4月に開幕した2025年大阪・関西万博を、佐賀県内にいながらオンラインで体験できるイベントです。
行きたくても行けない万博を、佐賀にいながら。」そんな思いから生まれたこのイベントは、年齢や障がいのあるなしに関わらず、誰もが楽しめる"共感の場"となりました。

■イベントの背景と目的

佐賀県では、お年寄りや障がいのある方、子育て・妊娠中の方など、みんながしぜんに支え合い心地よく過ごせる、佐賀らしいやさしさのカタチ「さがすたいる」を広めています。
お互いを知る、認め合う、寄り添う、準備する、見守る、声をかけあう、手伝うといった、しぜんのやさしさが当たり前になるよう、呼びかけています。
今回の体験会は、大阪・関西万博を通じて、普段、外出にハードルを感じている方が、お出かけできるきっかけを提供する機会となりました。●03___.jpg ●02___.jpg

■会場の様子

当日は、親子連れ、高齢者、障がいのある方など、約250名が来場。受付では「さがすたいる」のロゴ入りシールが配布され、会場内には医療的ケアスペースカームダウンスペースの案内表示や、筆談ボードなどの配慮を工夫しました。
ホールの受付では、「楽しんでくださいね」「何かお困りごとがあればお声がけくださいね」
そんな声かけが自然に交わされるやさしさに満ちた雰囲気でした。

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イベントの冒頭、まず紹介したのは、佐賀県が広めている「さがすたいる」の取り組み。お互いを知る、認め合う、寄り添う、準備する、見守る、声をかけ合う、手伝うといった、しぜんのやさしさが実践されることで、誰もが安心してお出かけできる佐賀に。
会場内をみんなが心地よく過ごせる空間にするため、公演中の「声出しOK」「出入り自由」「客席も完全に暗くしない」といった、アナウンスを行い、"みんな"で一緒に楽しんでいくための雰囲気づくりを行いました

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■主なプログラム

1970年万博の振り返り

1970年の大阪万博の映像が流れ、当時を知る世代が懐かしそうに眺め、お子さんと親が楽しそうに会話する場面も。

オンラインツアー:万博会場からの生中継

現地リポーターがリアルタイムで案内するオンラインツアーでは、大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」から中継がスタート。大屋根リングの大きさに圧倒された後、世界各国のパビリオンの外観が紹介されました。
また、現地リポーターとチャットで、質問やコメントをやりとりし、まるで現地を一緒に巡っているような体験となりました。

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🏛パビリオン内部の紹介

PASONA NATUREVERSEではiPS心筋シート等の最新テクノロジーをはじめ、「からだ・こころ・きずな」をテーマに様々な展示を鑑賞しました。

参加者の声

「万博に行くことができなかったけど、万博に行った気分を味わうことができた!」

「サポートがしっかりしていて、安心して参加できた」

「会場内でOKなことを最初に言ってもらえたので、気兼ねなく参加できた」

 

イベントの意義と成果

この体験会は、単なる万博紹介イベントではありません。
「誰もが参加できる」「誰もが楽しめる」ことを実感できる場として、さがすたいるの理念を体現する貴重な機会となりました。
• 普段、外出にハードルを感じている方が出かけたくなる「ホンモノ体験」の提供
• 多様な参加者が安心して過ごせる空間づくり
• 誰もが一緒に楽しる空間を通じて、相互理解を生む仕掛け
これらは、さがすたいるが目指す姿にもなります。


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■今後に向けて

今回のイベントを通じて、「行きたくても行けない」方々に楽しんでいただくことに加えて、みんなが一緒に楽しめる空間づくりから、相互理解が広まりました。
今後も「さがすたいる」では、みんなが心地よく過ごせる佐賀を目指して、県民一人ひとりの意識を変えるような情報発信やイベントを行っていきます。
次回は、「誰もが"おいしい"を楽しめるパン・スイーツ」をテーマにした「さがすたいるフェスvol.6」の開催も検討中です。さがすたいるが、日常の中でしぜんに広がっていくような取り組みを、これからも続けていきます。


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